教員紹介参照<参照>

平成30年度 取組状況
所属 健康福祉学部 看護学科
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 准教授
氏 名 島田 恵

取組状況
教 育 ≪学部≫
学生のアクティブラーニングを推進するため、kibacoの活用を継続し、反転授業を行うことができた。特に、基礎看護学での学びを復習しつつ、在宅看護学における看護技術の応用について考えさせる形式は効果的であり、学生の授業評価でも「訪問看護場面の実際をシュミレーションすることができた」等の意見が多数寄せられた。特に、療養者・家族介護者役を学生ではなく、非常勤講師に演じてもらったことで、支援場面を客観的にとらえながら考えることにつながり、好評であったと考えられる。
授業評価法にルーブリックの導入を検討する点については、演習・実習科目における既存の評価票の見直しに着手した。
DVDを視聴後に家族の分析について、教員との問答形式で進めた講義では、学生は意見を求められる緊張感を感じつつも、教員とのQ&Aを楽しみながら家族の様々な捉え方を知ることができた。授業評価でも、「回答が一つではないことの難しさと同時に、多角的な考え方を学ぶことができた」等の意見が寄せられた。この他にも本年度初の実施であったが、緩和ケアに取り組んでいる訪問看護師と教員の対話形式の講義を行った。また、訪問看護による看取りの実際を映像でみて、さら理解を深めることができた。授業評価では、「自分の関心あることを先生が次々質問してくれたので、興味をもって話を聞くことができた」等、好評であった。その後の質疑応答でも、学生は実習経験をもとに様々な質問をすることができていた。講義やグループディスカッションの他に、このような形式を取り入れることで、関心を高めることができたと考えられる。
≪大学院≫
各科目では、文献検討等による自己学習をもとにプレゼンテーションやディスカッションを中心に行った。年度の早い段階では、プレゼンテーションやディスカッションの方法に関する指導も交えながら実施した。そのため、回を重ねるごとにプレゼンテーションやディスカッションに上達がみられた。
研 究 ≪研究代表≫
平成29〜33年度 科研 基盤研究(C)「HIV/AIDS外来看護の再構築と有効性の検討」
改訂版「HIV/AIDS外来療養支援プロセス」のたたき台をもとに、研究協力者であるHIV/AIDS看護を専門とする看護師(北海道、九州、関東の日本エイズ学会認定HIV感染症指導看護師、エイズ診療拠点病院看護師ら)とのディスカッションを経てVer.1を作成中である。また、これに関するHIV/AIDS看護事例検討会は2年目までに7回実施し、臨床看護師の実践知を明らかにする試みを行っている。
論文
Fumiko Kagiura, Megumi Shimada, Masayuki Kakehashia: Poor schedule management leads to discontinuity of medical attendance among patients infected with human immunodeficiency virus, Health, Vol.11 No.3 2019.
学会発表
1) 島田 恵:「HIV感染者・AIDS患者にとっての外来受診」の概念分析.第12回日本慢性看護学会学術集会,2018年7月15日.
2) 久野暢子,島田 恵,前田ひとみ:HV陽性者へのセクシュアルヘルス支援における経験豊富な看護師の困難.第44回日本看護研究学会,2018年8月19日.
3) 久野暢子,島田 恵,池田和子,服部久恵,前田ひとみ:HIV陽性者へのセクシュアルヘルス支援における経験の浅い看護師の困難.第44回日本看護研究学会,2018年8月18日.
社会貢献 〇日本エイズ学会の学会認定制度審議会副委員長として、学会認定HIV感染症看護師・指導看護師の養成に携わり、累積認定数147名(うち指導看護師27名)となった。
〇東京都訪問看護推進総合事業「訪問看護ステーション管理者・指導者育成事業(東京都福祉保健財団)」の研修運営委員長として研修を企画・実施し、今年度の研修修了生123名であり、平成25年度からのべ1,166名となった。
〇東京都看護協会エイズ・ピアエデュケーション事業のスーパーバイザーとしてエイズ・ピア・エデュケーター養成研修(6月16日(土)、17日(日))講師を行い、23名が受講した。
〇オープンユニバーシティ「最期まで自分らしく生きるために-在宅療養について考える-」9月1、8日(土)を担当し、定員20名に対し30名の応募があり、30~80歳代の方々でグループワークをしながら意思決定について考えた。