教員紹介参照<参照>

令和04年度 取組状況
所属 国際センター
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 教授(人文社会学部人間社会学科 日本語教育学教室兼務)
氏 名 岡村 郁子

取組状況
教 育 【授業関連等】
以下のとおり授業を実施した。
①全学共通科目
・「国際交流概論(前期)」オムニバス10回。
 履修19名。例年より人数が少なかったが、多くの留学希望者の履修があり、ディスカッション・プレゼンテーションも充実して行われた。
・「Current Issues in Japanese Education(後期)」
 履修21名。初めて中井教員とのオムニバスで行い、新たなトピック(学校での宗教、校則など)を取り入れた。交換留学生・正規外国人留学生の参加も多く、ディスカッションを深めた。
・「海外短期異文化研修(英語)」(前期)
 履修28名。初めて夏の短期語学研修を授業として開講した。
②国際副専攻科目
「Foundation Seminar(前期)」オムニバス6回
 履修7名。1年生のみ。
「Globalization and Japan」オムニバス6回
履修22名。
「Advanced Seminar(夏期および春期集中)」
履修5名。
「Internship(特別開講 集中)」
履修3名。

・国際副専攻コース主担当教員・国際副専攻委員会カリキュラム部会長として、科目全般のコーディネイトを担当し、シラバス策定等を行った。

③留学生対象の日本語教育科目
・後期より交換留学生受入れ再開を受けて、ワークショップ1講座を担当した。履修8名。システムデザインの研究生が主に参加し、オンラインで開講した。

④日本語教育コース科目
「比較言語文化論・比較言語文化論特論演習・比較言語文化論研究演習(後期)」の講義(学部2~4年、大学院同時開講)
履修9名。例年より参加者が少なかったが、充実したディスカッション・プレゼンテーションが行われた。
【ガイダンス、研修関連】
① 国際副専攻コース
・7月・9月開催の大学説明会におけるガイダンスにてコースと入試の概要説明を行った。2年ぶりの対面での実施で入場制限もありながら、いずれの会場も盛況であった。
・2023年度新入生に向けた入学前ガイダンスを2月・3月に実施した。合格者は15名。

② 留学派遣予定学生を対象とする研修
・事前研修(異文化適応講座、留学と就職講座)
事後研修(振り返りセッション、就職に活かす留学講座)をそれぞれ対面にて実施した。

【相談、アドバイジング関連】
①国際副専攻アドバイザーとして、副専攻コース在籍学生に対する相談を担当した。担当学生は  名。
主に国際副専攻の履修および留学についての面談を年2~3回行った。

②国際副専攻参加部局の副専攻担当教員との定期的な情報交換を行い、学生の留学先の選定や必要な成績等について相談の機会を設けた。

③海外留学相談担当専任教員として、留学希望学生の相談に対応した(国際副専攻履修生含む)
研 究 ①基本研究費(テーマ「海外での就学経験者の異文化体験とその活用」)により、海外留学から帰国した大学生に対してインタビューを行った。今年度は2年ぶりに留学が再開し、2022年春に留学渡航の再会とともに渡航して半年間の留学を経て帰国した学生に対し、コロナ禍での海外留学についての経験を聞くことができた。結果を「コロナ禍における海外留学による学びと葛藤-交換留学帰国後研修およびインタビューの分析を通して―」にまとめ、調査報告として『国際学報』に掲載した。

②2018年度~2022年度科研費基盤(c)課題「日本企業における「グローバル人材」の評価―留学経験者および企業への聞き取り調査―」により、企業に就職した留学経験者に対するインタビュー調査を行った。コロナ禍の影響等で調査の進捗が遅れており、2023年度までさらに1年延長して、サバティカル期間を利用して研究を完結させる予定である。

③2021年度で終了した文部科学省による「在外教育施設の高度グローバル人材育成拠点事業」プロジェクトにおいて実施した調査についてさらに分析を行った。
このプロジェクトは2022年度よりさらに5年間、新規の採択が決定し、2026年度まで継続して調査研究に携わることとなった。

④海外子女教育振興財団による補習校ネット講師として、在外子女・帰国子女に対する調査研究、講演や研修の実施にあたった。
⑤「帰国子女教育再考」研究会において、月一度の研究会出席・報告等を行った。
⑥「多文化間心理教育学研究会」において、研究会出席・報告等を行った。

【学会発表】
①5月28日 令和4年度 全国大学入学者選抜研究連絡協議会大会(第17回)において共同発表を行った。
タイトル「探究と留学に関する夏季オンライン特別講演―コロナ禍の高校生を応援するための取り組み―」
板倉 孝信,岡村 郁子,河西 奈保子

②「補習授業校の教師の成長に関する一考察―在外教育施設の高度グローバル人材育成拠点事業(AG5)を通しての学びの検証―」 第8回 日本混合研究法学会年次大会 (JSMMR2022)(2022年10月15日(土) ~ 2022年10月16日(日))オンライン開催

【講演等】
①海外子女教育振興財団補習校ネットにおいて、初任者研修講師(6月)を行った。
②海外子女教育振興財団補習校ネットにおいて、授業研究会(学習指導計画作成・研究授業実施・授業検討会)講師(6月~10月)を務めた。

【執筆等】
<著書>
「異文化間教育事典」異文化間教育学会編著、編集委員:大舩ちさと、岡村郁子、岸磨貴子、工藤和宏、小林聡子、斎藤ひろみ、佐藤郡衛、渋谷真樹、渋谷恵、古屋憲章、横田雅弘、 明石書店(2022年6月刊行)
<論文 査読付き>
①岡村郁子、近田由紀子、渋谷真樹、佐藤郡衛「コロナ禍における補習授業校のオンライン教育への取り組み―オンライン授業による包摂と排除―」『異文化間教育』第56号, 異文化間教育学会(2022年8月刊行)

②単著「日本における帰国子女教育の変遷と在外教育施設の新しい挑戦」『Diversity』, 東国大学(ソウル)IMI移住多文化統合研究所 (2022年7月刊行)
<調査報告>
③単著 「コロナ禍における海外留学による学びと葛藤-交換留学帰国後研修およびインタビューの分析を通して―」国際学報, 東京都立大学国際センター紀要(2023年3月刊)

<資料 査読付き>
④板倉 孝信,岡村 郁子,河西 奈保子「探究と留学に関する夏季オンライン特別講演―コロナ禍の高校生を応援するための取り組み―」『大学入試研究ジャーナルNo.33』全国大学入学者選抜研究連絡協議会(2023年3月刊行)
社会貢献 【公表可】
①海外子女教育振興財団補習校ネットにおける講演、助言、授業指導などを務めた。

②異文化間教育学会にて、理事、学会誌編集委員、優秀論文賞選考委員を務めた。

③2023年6月10・11日都立大にて開催する異文化間教育学会第44回大会実行委員長として、大会実施にむけ準備中である。

④日本言語文化研究会運営委員を務めた。

⑤東京都立大学人文社会学部日本語教育学教室「日本語教育」査読委員を務めた。

⑥東京都 政策企画局 外務部の依頼により、東京都事業「実務担当者向けウェビナー(国際会議)に係るモデレーター(英語)を務めた。テーマ「包摂・公正」(9月7日)

⑦経営企画室都連携推進係を通した東京都文化生活スポーツ局の依頼により、東京都における多文化共生に関する調査について、意見提供を行った(2023年度より調査プロジェクトを請け負う予定)