授業方針・テーマ |
政治学をもっと学びたいと考える参加者とともに、「政治と経済」をテーマとした様々な文献を材料にディスカッションを行う。古典から最先端の研究成果まで幅広く扱うことによって、政治学・政治経済学の理論、モデルそして方法に対する理解を深めることを目指す。なお、5名の担当教員は原則として毎回全員が参加する。
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習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
政治現象と経済現象との間に存在する相互作用についての理解を深めるとともに、そのような相互作用のメカニズムを分析するための理論、モデル、方法について習熟することを目標とする。併せて、ディスカッションやプレゼンテーション能力の向上も期待される。 |
授業計画・内容 授業方法 |
参加者には、課題文献の講読を通して、政治学・政治経済学(Political Economy)についての理解を深めてもらう。方針としては、精読ではなく多読を重視し、報告とディスカッションを中心に運営する。扱うテーマと文献案は以下のとおりだが、担当教員間の協議あるいは参加者の希望、授業の進捗状況等によって変更されることがある。
パートI 日本政治と政治的景気循環 –C.ジョンソン.2018.『通産省と日本の奇跡』勁草書房 –上川龍之進.2018『電力と政治』勁草書房 –上川龍之進.2014.『日本銀行と政治』中公新書 –斉藤淳.2010.『自民党長期政権の政治経済学』勁草書房 –建林正彦.2004.『議員行動の政治経済学』有斐閣
パートII 自由貿易をめぐる論争 –D.リカード.1987.『経済学および課税の原理』岩波文庫 –中野剛志.2014.『TPP亡国論』集英社新書 –若田部昌澄.2015.『ネオアベノミクスの論点』PFP新書 –A.ハーシュマン.2011.『国力と外国貿易の構造』勁草書房 –C.ウッドマン.2013.『フェアトレードのおかしな真実』英治出版
パートIII 移民をめぐる論争 –B.パウエル編.2016.『移民の経済学』東洋経済新報社 –G.ボージャス.2017.『移民の政治経済学』白水社 –芹澤健介.2018.『コンビニ外国人』新潮新書
パートIV 政治、経済、人類 –J.ダイアモンド.2018.『歴史は実験できるのか-自然実験が解き明かす人類史』慶應義塾大学出版会 |
授業外学習 |
毎回指定される文献についてコメントペーパーを作成し、kibacoからアップロードすること。コメントペーパーの作成方法については初回授業にて説明する。 |
テキスト・参考書等 |
授業で扱うことが確定した文献のリストとそれぞれの文献の入手方法については初回授業にて説明する。 |
成績評価方法 |
出席、報告、コメントペーパー、参加態度などを踏まえ、総合的に評価する。
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問等は、授業中、kibaco、あるいは各教員のオフィスアワー等で随時対応する。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
・政治や政治学について専門分野の垣根を超えてざっくばらんに議論する。まとまった量の文献を読み、物事を考えることが好きな人であれば誰でも歓迎する。特に政治学やその近接分野の大学院への進学を希望する人は積極的に参加されたい。 ・後期開始後、参加者はkibacoで本科目を自己登録しておくこと。
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備考 |
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