授業方針・テーマ |
物質の磁気的性質について固体電子論の立場に立ち基礎から学習する。ハイゼンベルグモデルがハバードモデルのモット絶縁体における有効ハミルトニアンとして理解できることを示したのち、分子場近似による磁気相図を求める。分子場近似の限界についても議論し、量子スピン系の秩序無秩序転移について議論する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
分子場近似や相関関数などの基礎概念および基本的な理論手法を身に着けるとともに、それらが実際の磁性体の理解に不可欠であることを理解する。 |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回 ハバードモデルとモット絶縁体 第2回 強磁性体の分子場近似 第3回 反強磁性体の分子場近似 第4回 強磁性体のスピン波近似 第5回 反強磁性体のスピン波近似 第6回 量子スピン系の秩序・無秩序転移Ⅰ 第7回 量子スピン系の秩序・無秩序転移Ⅱ 第8回 量子スピン系の秩序・無秩序転移Ⅲ 【授業方法】:講義を中心とした授業を実施する。 【授業外学習】:次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
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授業外学習 |
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テキスト・参考書等 |
講義の中で適宜紹介するが、参考書として次をあげておく。 上田和夫著「磁性入門」(裳華房 2011年)
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成績評価方法 |
レポートによる。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
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特記事項 (他の授業科目との関連性) |
【他の授業科目との関連性】:量子力学、統計力学の知識を前提とする。 【オフィスアワー】:オフィスアワーは特に設定しませんが、授業後に直接質問してください。あるいは、下記の本学担当者をとおして、メールで質問を受け付けます。 【連絡先】:堀田貴嗣(hotta@tmu.ac.jp)
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備考 |
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